【3月16日 AFP】米消費者製品安全委員会(CPSC)は15日、1人乗りの乗り物ホバーボードが発火し、2歳の女の子が死亡する事故が発生したことを受け、調査を開始したことを明らかにした。

 CPSCは電子メールでAFPに対し、事故が起きたのはペンシルベニア(Pennsylvania)州ハリスバーグ(Harrisburg)とし、ホバーボードの事故で死者が出たのは初めてと述べている。ホバーボードをめぐっては、充電中の過熱や発火、爆発などの危険性があるとして、昨年50万台がリコール(回収・無償修理)されている。

 地元メディアによると事故が起きたのは10日で、死亡した女の子の他に、数人が負傷した。地元消防当局の話として伝えられたところによると、(女の子の)家族は「ホバーボードからシューシューという音と何かが割れるような音を聞いた直後、爆発し炎に包まれた」という。

 ホバーボードは、数年前に発売後、人気の商品となり、2015年にはクリスマスのプレゼントとして定番となった。しかし、電池の発火や負傷者が相次ぎ米国などで禁止する動きが広まった。

 昨年、ラスベガス(Las Vegas)で開催された世界最大級の家電・IT(情報技術)見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」を前に、安全性に問題がある電池が爆発する可能性があるとの懸念から、当局は多数のホバーボードを押収した。(c)AFP