【3月16日 AFP】(更新)ドイツの首都ベルリン(Berlin)にある連邦政府の財務省庁舎で15日、爆発物が入った小包が発見された。地元警察が発表した。ギリシャの警察筋は16日、小包が同国から送付されたものだったと明らかにした。

 ベルリンでは16日、ウォルフガング・ショイブレ(Wolfgang Schaeuble)財務相とスティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)米新財務長官との会談が予定されている。

 ベルリン警察の発表によると、小包には花火の材料として使われる物質が含まれ、「小包を開けると重傷を負う仕組みになっていた」という。小包は同省の郵便室で発見された。

 ギリシャの警察筋によると、小包には同国のスタンプが押され、送り主として最大野党・新民主主義党(ND)の主要メンバーの名前が実際の住所とともに記載されていたという。

 ギリシャ内務省によると、同国とドイツの警察が合同で捜査に当たっている。ギリシャ当局は、爆発物が入った小包をなぜ国外に送り出せたのかを調べている。

 ショイブレ財務相はギリシャの債務危機への対応で、金融支援の提供と引き換えに緊縮財政の導入を強硬に求め続けたため、ギリシャで激しい嫌悪の対象になった。(c)AFP