【3月15日 AFP】ツイッター(Twitter)の著名アカウントが15日、次々とハッキング被害に遭い、トルコ政府支持をにおわせるメッセージがツイートされた。被害に遭ったアカウントにはドイツのサッカーチーム「ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)」をはじめ、仏経済省、英BBCの北米支局などが含まれていた。

 メッセージには「ナチ・ドイツ」、「ナチ・オランダ」といった文章や「かぎ十字」が記され、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の演説を捉えた動画も挿入されていた。

 4月に行われる憲法改正に関する国民投票をめぐって、トルコの閣僚らは大勢の国民が暮らす欧州の主要都市で賛成投票を呼び掛ける大規模な集会を計画していたが、オランダ政府によって入国を拒否されるなどしたため、トルコと欧州の関係は悪化している。

 ツイッター社はハッキング行為があったことを認めており、同社の広報担当は「今朝、多くのアカウント保有者に影響を与えたトラブルについて承知している」とコメントした。

 ハッキングの標的とされたのは、ボルシア・ドルトムントの他、テニスの伝説的プレーヤーであるボリス・ベッカー(Boris Becker)氏、国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)など。フランス経済省、BBCの北米支局はともにハッキングの被害を受けたものの、問題は解決したという。(c)AFP