【3月15日 AFP】国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は14日、イラク内務省が少年らを含む1200人以上の男性を、同国北部モスル(Mosul)の南部にある「恐るべき環境」の施設に拘束していると発表した。男性らは過激派とつながりがある疑いで拘束されているものの、訴追はされていないという。

 HRWが発表した報告書によると、イラク内務省は少なくとも1269人を仮設の収容施設3か所で拘束しており、収容者には13歳の少年も含まれているという。また施設内は「恐るべき環境」であるとし、医療を受ける機会も限られているという。

 さらに、「適切な医療の欠如と劣悪な環境に関連していると思われる事態」により少なくとも4人が死亡し、「治療可能な傷に対する処置を欠いたためとみられる原因」によって2人が脚を切断されたとしている。

 一方、内務省の報道官は、内相が報告書を確認するまでコメントはできないと語った。

 HRWによると、収容施設はモスル南方のケイヤラ(Qayyarah)とハマム・アルアリル(Hamam al-Alil)にあるという。

 イラク政府軍はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の主要拠点である同国第2の都市モスルの奪還作戦を進めており、同市東部を制圧した後、現在は人口が多く集まる西部へと歩を進めている。また、国際移住機関(IOM)は15日、ツイッター(Twitter)の公式アカウント上で、先月25日から今月15日までの間に、9万7000人以上の人々が西部から脱出したと発表している。(c)AFP