【3月15日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2017)は14日、男子シングルス3回戦が行われ、ともに16強入りを決めたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、15日の4回戦で全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)の再戦を果たすことが決まった。

 両者の直接対決は通算36度目を迎えるが、1月の全豪オープン決勝でナダルとの死闘を制し、四大大会(グランドスラム)通算18勝目を飾ったフェデラーは、2004年以来となる4回戦での激突は普段とは異なるものになるとの見方を示している。

 この日、大会第24シードのスティーブ・ジョンソン(Steve Johnson、米国)を7-6(7-3)、7-6(7-4)で下した第9シードのフェデラーは試合後、「別物だと感じるだろう」としたうえで、「お互いにとってウイナーをコーナーに決めるのは難しくなる」と語った。

「大会序盤では、トップ選手がライン際をあまり狙わないことに気がつくと思う。ミスをしたときのために余裕を持ちたいからね。だから少し違った試合になると思う」

「なぜなら大会の終盤ではないから。互いに100%の状態がどのように感じるかつかめていないと思う。少し未知のものがあるということだ。それにこれは3セットマッチ。マラソンというよりはスプリントで、オーストラリアのときのようにはならない」

 最後に両者が準々決勝より前に顔を合わせたのは、初対戦となった2004年のマイアミ・オープン(Miami Open)3回戦までさかのぼる。当時10代だったナダルは、すでにスターの地位を確立していたフェデラーに襲い掛かり、勝利をもぎ取っていた。

 この日、同胞のフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco)に6-3、7-5でストレート勝ちした第5シードのナダルは「かなり昔のことになる」とすると、「コートに出ても失うものはなかった。ナンバーワンの選手と対戦することへのモチベーションが強かったと思う」と振り返った。

「ロジャーとプレーするにあたって、それが早いラウンドだったかどうかは関係ない。自分にとってアンラッキーだとも感じなかった。あの試合は美しかったし、コート上では楽しみ、必死に戦った」(c)AFP/Rebecca BRYAN