【3月16日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2017)は15日、各地でグループリーグの試合が行われ、グループFの浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)とグループHのガンバ大阪(Gamba Osaka)は、ともに中国のクラブに敗れた。

 この日は中国チームが高額で獲得したブラジル人選手たちが、値段にふさわしい働きを見せた。

 上海上港(Shanghai SIPG)は浦和戦でエウケソン(Elkeson de Oliveira Cardoso)がGK西川周作(Shusaku Nishikawa)のミスを突く40メートル以上のシュートを決めると、5600万ユーロ(約64億円)の移籍金で加入したフッキ(Hulk)もゴールを決め、チームは3-2で勝利した。

 江蘇蘇寧(Jiangsu Suning、中国)は、2016年にチェルシー(Chelsea)から2800万ユーロ(約36億円)で加入したラミレス(Ramires Santos do Nascimento)がガンバ戦で躍動し、この試合唯一の得点を決めるマンオブザマッチの活躍でチームを1-0の勝利に導いた。

 浦和は石柯(Shi Ke)に先制を許し、前半終了間際にエウケソンのシュートで追加点を奪われると、6000万ユーロ(約74億円)で加入したオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)が中盤で上海の攻撃をけん引する中、後半開始直後にはフッキに3人のマークを振り切られた末、西川の股を抜くシュートを決められた。

 それでも浦和は迎えた後半28分、ラファエル・シルバ(Rafael da Silva)がペナルティーエリア内で倒されて得たPKを自ら決めて1点を返すと、さらに同39分には遠藤航(Wataru Endo)がゴール前の混戦から2得点目を記録したが、同点には追いつけなかった。

 一方、ガンバは前半39分、ラミレスに20メートル近いミドルシュートを見事に決められると、後半は同点を目指して攻勢をかけたものの、逆にラミレスや、シャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)から5000万ユーロ(約65億円)で加入したアレックス・テシェーラ(Alex Teixeira)を中心とした鋭いカウンターでゴールを脅かされた。

 この結果、上海はグループ3連勝で首位を守った。イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)にも出資する蘇寧(Suning)グループがバックに付き、大型補強でクラブ初のアジア制覇を目指す江蘇も、同じく3連勝で勝ち点を9に伸ばし、2位に勝ち点5差をつけて首位を独走している。

 グループFのもう1試合では、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(Western Sydney Wanderers、オーストラリア)が3-2でFCソウル(FC Seoul、韓国)に勝利。グループHではアデレード・ユナイテッド(Adelaide United、オーストラリア)と済州ユナイテッドFC(Jeju United FC、韓国)が3-3で引き分けた。(c)AFP