【3月15日 AFP】五輪で2個の金メダルを獲得している英国の女子自転車競技選手、ジョアンナ・ロウセル(Joanna Rowsell-Shand)が14日、28歳で輝かしいキャリアに幕を下ろすことを発表した。

 幼い頃に脱毛症にかかり、国際大会でもたびたび印象的なスキンヘッド姿を見せてきたロウセルは、ロンドン五輪、2016年のリオデジャネイロ五輪と、2大会連続でトラック女子団体追抜の金メダルを獲得。世界選手権も同種目で4個、個人追抜で1個の金メダルを獲得した。

 ロウセルは自身のウェブサイトに声明を掲載し、「英国自転車チームの一員として10年以上を過ごし、世界中を転戦する日々を経て、私は本日、国際大会からの引退を表明します」とコメントした。

 そしてこの一年、選手に対する性差別や暴言疑惑が報じられてきた英国自転車連盟(British Cycling)に対しても、「連盟の素晴らしいチームに感謝します」と、協会にとってはありがたい言葉を贈った。

「休みなく働いて、最高の準備を整えられるようにしてくれた一流の裏方チームから、15歳の私を最初に見つけてくれた年代別のコーチまで、みなさんがいなければ、これだけのことは成し遂げられませんでした!」

「輝かしいキャリアを楽しんできましたし、競技を離れるというのは人生で最もつらい決断でしたが、今がそのときだと感じました。自分が世界のためにもっと多くのことができると信じていますし、人生の新しいページ、新しい挑戦を楽しみにしています」 (c)AFP