【3月15日 AFP】英スコットランド(Scotland)の名門ゴルフコース「ミュアフィールド(Muirfield)」の運営団体は14日、会員による規約改正の投票を行い、273年に及ぶコースの歴史で初めて女性会員の入会を認めた。これにより、昨年失った全英オープン(British Open)の開催資格を再び得ることになった。

 ミュアフィールドを運営するオノラブル・カンパニー・オブ・エディンバラ・ゴルファーズ(Honourable Company of Edinburgh Golfers)のキャプテン、ヘンリー・フェアウェザー(Henry Fairweather)氏によると、女性会員の受け入れは賛成498、反対123の賛成多数で承認された。

 フェアウェザー氏は「1744年の設立以来、設立メンバーの価値観や理想の多くを継承してきた当クラブにとって意義深い決定だ」と説明。「当クラブのルールは即座に変更される。女性会員の加入を心待ちにしている」と述べた。

 ミュアフィールドは昨年、女性会員の受け入れ案が投票で否決されたため、全英オープンの会場から外されていた。今回の決定を受け、全英オープンを主催するロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ(R&A)は、ミュアフィールドは再び大会を開催できると発表した。

 オノラブル・カンパニーは世界で最も古いゴルフクラブの一つで、エディンバラ(Edinburgh)の東にあるミュアフィールドは世界でも有名なゴルフコース。

 ミュアフィールドで女性はプレー自体は1904年から許可されていたが、会員ではなくゲストとして扱われてきた。コース側によると、入会希望の待機者数からみて、新たに会員資格を得るには2~3年、もしくはそれ以上かかりそうだという。(c)AFP