【3月14日 AFP】米東海岸は14日にかけて今冬で最も厳しい嵐に見舞われる見通しだ。これまでにニューヨーク(New York)州とニュージャージー(New Jersey)州が非常事態宣言を発令。空の便の欠航や学校の休校も相次いでいる。首都ワシントン(Washington D.C.)で同日予定されていたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の首相会談も延期されるなど、影響は各方面に及んでいる。

 冬の嵐「ステラ(Stella)」は13日夜ごろから一帯を襲い、14日朝には勢力が最も強くなると予想されている。最大瞬間風速が約27メートルの猛吹雪となり、積雪は60センチに達する可能性がある。

 この影響によってトランプ大統領とメルケル首相の初会談が17日に延期されたほか、ニューヨークでは国連(UN)本部などが閉鎖される見通し。ウォール街(Wall Street)でも自宅勤務などの措置が取られるもようだ。

 航空便の運航情報サイト「フライトアウェア(FlightAware)」によると、13~14日に国内で6500便以上が欠航。ニューヨーク、ボストン(Boston)、ボルティモア(Baltimore)、ワシントン、フィラデルフィア(Philadelphia)の空港に最も大きな影響が出ている。

 また、ニューヨークやロードアイランド(Rhode Island)州プロビデンス(Providence)、コネティカット(Connecticut)州、マサチューセッツ(Massachusetts)州では14日に学校が休みになる見通し。

 メーン(Maine)州南部からバージニア(Virginia)州、ワシントン南部にも大雪警報が発令された。国立公園局(NPS)によると、毎年多くの観光客が訪れる有名なワシントンの桜並木では桜の最大9割が散ってしまう恐れがあるという。(c)AFP