【3月13日 AFP】来月第1回投票が行われるフランス大統領選の中道・右派候補で、妻らへの不正給与疑惑で逆風に立たされているフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)元首相をめぐり、今度は「友人」から高級オーダースーツを受け取っていたことが報じられ物議を醸している。フィヨン氏は12日、友人からの贈り物だと認めた上で「それがどうした」とコメントした。

 仏週刊紙ジュルナル・デュ・ディマンシュ(Le Journal du Dimanche)によると、フィヨン元首相は2012年以後、老舗高級紳士服店アルニス(Arnys)のスーツなど約4万8500ユーロ(約600万円)相当を受け取っていたとされる。

 このうち3万5500ユーロ(約430万円)は現金で支払いが行われたが、2月上旬に仕上がったスーツ2着の支払いには小切手が使われていた。小切手に署名した「気前のよい友人」は、匿名を条件にジュルナル・デュ・ディマンシュの取材に応じ、フィヨン氏に「頼まれて代金を支払った」と証言。「ちなみにその後、少しの感謝の言葉もない」と語ったという。

 フィヨン氏は12日夜、この報道を認め、仏経済紙レゼコー(Les Echos)に対し「2月下旬に友人1人がスーツをプレゼントしてくれた。それがどうした?」と述べた。フィヨン陣営の広報担当者は、フィヨン氏に対するネガティブキャンペーンだと非難している。

 一方、中道・独立系候補のエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)前経済相は同日、「反ユダヤ主義」的な自分の風刺画がツイッター(Twitter)の野党・共和党の公式アカウントから投稿されたことを受け、「市民の関心に立ち戻る」よう呼び掛けた。

 問題の風刺画は10日に共和党のアカウントに投稿されたもので、投資銀行出身のマクロン氏を、わし鼻に山高帽を被ったスーツ姿に描かれている。画像は数時間後に削除され、共和党は謝罪した。(c)AFP