■ドイツ:メルケル首相へのプレッシャー

 9月24日に実施されるドイツの議会選挙では、移民問題が焦点の一つとなっているが、トップ2政党はともにEU内の強固な結束に賛意を表明している。

 世論調査によると、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)は、マルティン・シュルツ(Martin Schulz)前欧州議会(European Parliament)議長を擁立した中道左派の社会民主党(SPD)と接戦を繰り広げている。一部報道では、SPDにわずかに差を付けられたとする見方もある。

 右派ポピュリスト政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は、昨年12月にベルリン(Berlin)のクリスマスマーケットで12人が死亡したイスラム過激派による襲撃後に12~15%の支持率を得て以後、その勢いはやや削がれたものの、最近の調査で11%を獲得。極右政党として1945年以来となる議席獲得の可能性がある。(c)AFP