【3月13日 AFP】フランス・パリ(Paris)のアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長は12日、ネズミの駆除に150万ユーロ(約1億8000万円)を投じ、灰皿の設置を進めるなどして市内を美化する計画を明らかにした。

 仏週刊紙ジュルナル・デュ・ディマンシュ(Le Journal du Dimanche)とのインタビューで、イダルゴ市長は清潔な都市づくりを「最優先」とする10か条の対策を発表。清掃作業員や衛生指導員の増員や、ごみ収集時間の延長、飲食店やビルの出入り口への灰皿設置の推進などを挙げた。

 パリ市内で回収されるたばこの吸い殻は年間150トンを超える。

 イダルゴ市長は「文明都市において、街をきれいに保つのは全市民の責任だ」と指摘。考え方や習慣を変えるよう市民に呼び掛けるとともに、「東京では何もかもが清潔なのに、ごみ箱がない。人々がごみを投げ捨てず、持ち帰るからだ」などと述べた。

 イダルゴ市長によると、市では150万ユーロの予算からネズミ用のわなを新規購入するほか、市内に設置されている約3万個のごみ箱を木製かアクリル樹脂製のカバーで覆う計画だという。(c)AFP