【3月10日 AFP】米ニューヨーク(New York)市で2015年以降に出生証明書の性別の変更が認められた住民は5歳から76歳までの731人に上ることが分かった。保健当局が9日明らかにした。

 2年前に要件が緩和されてから申請が急増した。それ以前に性別変更が認められていたのは年間20人程度だったという。

 ニューヨーク市の保健当局によると、性別変更の内訳は男性から女性が55%、女性から男性が45%だった。731人のうち41人が18歳未満で、親の同意のもとで性別変更を行った。

 同市のメアリー・バセット(Mary Bassett)保健局長は「全米各地でトランスジェンダーの人たちを差別する政策の導入が続いている中、平等への取り組みを再確認することはニューヨーク市にとって重要だ」と述べた。

 ニューヨーク市議会は2014年、氏名を変えたり性別適合手術を受けたりしなくても出生証明書の性別を変更可能にすることを承認し、認可された医療機関や精神医療機関からの宣誓供述書を提出すれば性別変更を申請できるようになった。(c)AFP