【3月10日 AFP】(更新、写真追加)ドイツ西部デュッセルドルフ(Dusseldorf)の中央駅で9日夜、おのを持った男が利用客らを襲い、7人が負傷した。容疑者は1人で、精神的な問題があったとみられるという。地元警察がAFPに明らかにした。

 警察は当初、襲撃犯は複数で容疑者2人を拘束したと説明していたが、その後、容疑者は1人で旧ユーゴスラビア出身の男(36)だと訂正した。

 デュッセルドルフ市警察は声明で、「おので武装していたとみられる」男が「現地時間午後8時50分(日本時間10日午前4時50分)ごろ、無差別に人々を襲撃した」と発表した。この男は「精神的な問題を抱えていたようだ」という。

 警察によると、この襲撃で7人が負傷し、うち3人が重傷だという。犯行の動機は不明。

 DPA通信によれば、男は逃亡する際に橋から飛び降りて重傷を負い、現在は事情聴取ができる状態ではないという。

 独紙ビルト(Bild)は当時ホームにいた目撃者の話として、到着した列車からおのを持った人物が降りてきて、突然人々を襲い始めたと伝えている。

 事件を受け、列車は運行を停止。駅には重装備の警察部隊が出動し、ビルトによると現場上空には複数のヘリコプターが旋回しているという。(c)AFP/Daphne ROUSSEAU