【3月10日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)は9日、決勝トーナメント2回戦第1戦が各地で行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は敵地ロシアでヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)が貴重なアウェーゴールを挙げ、1-1でFCロストフ(FC Rostov)と引き分けた。

 前日にジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が酷評したひどい状況のピッチの上で、前半35分にユナイテッドはムヒタリアンが先制点を決めた。

 しかし、ロストフは後半8分にアレクサンドル・ブハロフ(Aleksandr Bukharov)が同点弾を決め、来週行われる敵地オールド・トラフォード(Old Trafford)での一戦に向けて希望を残した。

 試合を前に、ピッチの状況や、遠征したユナイテッドのファンがロシアのフーリガンたちの標的になるのではないかという懸念があったが、スタジアム内では何事も起こることなく、200人強のユナイテッドサポーターは元コーチのカルロス・ケイロス(Carlos Queiroz)氏と試合を観戦した。

 モウリーニョ監督はBTスポーツ(BT Sport)に対し、「ピッチ状態を考えれば非常に良いパフォーマンスだった。より良いプレーやパスゲームは不可能だった。試合に必要なプレーはできたが、守備の面で一つミスを犯した」と語った。

「若かったころ、ポルトガルでこんな試合、ノンリーグやアマチュアのようなピッチでの試合をした。選手たちがこれに対応し、謙虚にすべてのボールに食らいついているところを見るのは、私としては気持ちよいものだった」

「第2戦に向けて五分五分の結果だが、われわれにアドバンテージがある。負傷者はいない」

 この結果、ユナイテッドは公式戦ここ10試合での無敗をキープしている。

 フランスでは、オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)が逆転に次ぐ逆転の試合を制し、4-2でASローマ(AS Roma)を下した。

 リヨンは前半8分、若手DFのムクタル・ディアカビ(Mouctar Diakhaby)が先制点を挙げるも、ローマは12分後にモハメド・サラー(Mohamed Salah)が同点弾を決め、さらにその13分後にダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)のクロスからフェデリコ・ファシオ(Federico Fazio)が勝ち越しゴールを決め前半を折り返した。

 それでも、ホームのリヨンは後半開始直後にコランタン・トリソ(Corentin Tolisso)が試合を振り出しに戻すと、同29分にナビル・フェキル(Nabil Fekir)が勝ち越し点を決めた。

 現在イタリア・セリエAで2位につけるローマは、翌週の第2戦でまだ形勢を逆転できる望みを持っているが、リヨは終了間際にアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)がリードを2点差に広げるダメ押しゴールをたたき込んでいる。

 一方、ドイツ勢同士の対戦となった試合では、ホームのシャルケ04(Schalke04)が同点に追い付き、ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)と1-1で引き分けている。週末のリーグ戦でシャルケに4-2で勝利していたメンヘングラッドバッハは、ヨナス・ホフマン(Jonas Hofmann)が先制点を決めたものの、ギド・ブルグスタラー(Guido Burgstaller)が同点ゴールを挙げた。

 その他の試合ではセルタ(Celta de Vigo)が2-1でFCクラスノダール(FC Krasnodar)に、FCコペンハーゲン(FC Copenhagen)が2-1でアヤックス(Ajax)に、KRCヘンク(KRC Genk)が5-2でKAAヘント(KAA Gent)、RSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)が1-0でアポエル・ニコシア(APOEL Nicosia)に勝利。オリンピアコス(Olympiacos)とベシクタシュ(Besiktas)は1-1のドローに終わっている。(c)AFP/Thibault MARCHAND