【3月9日 AFP】米ハワイアン航空(Hawaiian Airlines)のラスベガス(Las Vegas)発ホノルル(Honolulu)行きの便が8日、毛布の利用を願い出た乗客男性(66)が12ドル(約1400円)の支払いを要求されて逆上し、規則に従わなかったとして、ロサンゼルス(Los Angeles)に行き先を変更する騒ぎがあった。地元警察が明らかにした。

 ロサンゼルス空港警察の報道官、ロブ・ペドレゴン(Rob Pedregon)氏がAFPに語ったところによると、離陸後に寒気を感じた男性は毛布を使いたいと依頼したが、料金として12ドルを要求されたため激怒し、ハワイアン航空の代表者と話がしたいと要求したという。

 ペドレゴン氏は「機内からの電話で男性は『この件で誰かをたたきのめしてやりたい』と言ったらしく、パイロットはこれを脅迫行為とみなし、ロサンゼルスへの針路変更を要請した」と述べた。

 旅客機がロサンゼルスに到着後、警察当局と米連邦捜査局(FBI)の職員が男性と客室乗務員から事情を聴き、違法行為はなかったと判断された。男性は同じ便での移動を断念し、別の便に乗り換えたという。

 ペドレゴン氏は、「もし自分が乗客として乗り合わせていたら、彼の代わりに12ドル払ったよ」と笑いながら語った。(c)AFP