【3月7日 AFP】英国で4年間に500匹近い動物を死なせた動物園が閉鎖されることになった。栄養不足や過密状態での飼育、低体温などが原因で動物たちが死んだことを受け、当局が6日、動物園の営業免許更新を拒否した。

 イングランド(England)北西部カンブリア(Cumbria)州にあるサウスレークス・サファリ動物園(South Lakes Safari Zoo)をめぐっては、調査チームが報告書の中で、飼育施設の明らかな不備や過密状態での飼育、適切な衛生・健康管理などが行われていないことを指摘し、「がくぜんとした」と批判していた。

 動物園がある地元自治体バロー(Barrow)の議会は、園創設者のデービッド・ジル(David Gill)氏からの免許更新の申請を却下した。ジル氏には28日間の異議申し立て期間が与えられている。

 この動物園で、2013年1月~2016年9月の間に486匹の動物が死んだことについて、調査チームは報告書で「繁殖が管理されず、獣医学に基づいた予防・治療プログラムも無いお粗末な運営がなされていたことを如実に示している」と指摘。ジル氏を動物福祉法(Animal Welfare Act)違反で訴追すべきだとしている。(c)AFP