【3月9日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の第2回合同テストは8日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)のカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)で2日目が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が今プレシーズン最速タイムを記録した一方、フェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)はクラッシュで走行打ち切りを余儀なくされた。

 昨季の総合王者ニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)の後釜としてメルセデスに加入したボッタスは、先週マークしたベストタイムを約0秒4更新する1分19秒310をたたき出した。

 一方、ボッタスに代わって午後のセッションに臨んだルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、周回数を稼ぐことに集中し、同僚を上回る79周を走破。タイムは1分20秒702で6番手だった。

 フィンランド出身のボッタスは、「チームとして明らかに前進しているし、毎回トラックに出ることで、マシンにもより慣れてきている」としたうえで、「残る2日間を最大限生かすためにやるべきことは多い」と語った。

「テストにおいて最速ラップは関係ない。重要なのは、メルボルン(Melbourne、26日に開幕する開幕戦)でどこにいるかということだよ」

 フェラーリのライコネンは全体3位の記録を出したが、ターン3でスピンを起こしてタイヤウォールにクラッシュ。2007年の総合王者にけがはなかったが、午後に行われた大半の走行を断念せざるを得なくなった。

 前日のテストで全体1位のタイムを記録したウィリアムズ(Williams)のフェリペ・マッサ(Felipe Massa)は好調を維持し、ボッタスからわずか0秒1差の2位につけている。

 レッドブルのマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)もストップを余儀なくされたが、102周を走破。全体4番手のタイムを残した。

 ここまで行われた5回のテストで苦しめられてきたマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は、この日もストレスがたまる内容。新車「MCL32」で46周を走るにとどまったスペイン人ドライバーは、14選手中12位で終えている。(c)AFP