【3月7日 AFP】ボクシング元ヘビー級王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が6日、5月13日にリング復帰を果たすとソーシャルメディア上で示唆した。

 うつ病の治療としてコカインを摂取したことを認めた28歳のフューリーは昨年10月、「治療と回復」に専念するためにWBA・WBO世界ヘビー級のタイトルを返上しただけでなく、英国ボクシング管理委員会(BBBofC)からライセンス停止処分を受けた。

 2015年11月にウラディミール・クリチコ(Wladimir Klitschko、ウクライナ)から王座を奪取して以来リングから遠ざかっているフューリーは、ライセンスを再び手に入れるために同委員会を説得しなくてはならない。

 フューリーはこの日、ツイッター(Twitter)上で「速報。やつが5月13日に帰ってくる。対戦相手は現在調整中。乞うご期待」とつづった。

「すべてのファンを受け入れる。俺のベルトを温めておけ。それはキングの元に帰するものだからな。ベルトを手にしたやつが誰であったとしても、俺はそいつのところに帰ってくる!」

 また、フューリーのいとこであるヒューイー・フューリー(Hughie Fury、英国)とWBO世界ヘビー級王者のジョセフ・パーカー(Joseph Parker、ニュージーランド)の世界タイトル戦を4月1日にセッティングした、プロモーターのフランク・ウォーレン(Frank Warren)氏も同日、苦しむ元王者が近いうちに戻ってくることをほのめかしている。

 ウォーレン氏は、「@Klitschko(クリチコのアカウント名)の時代を止めた男。真のヘビー級王者が自身のタイトルのために帰ってくる」とツイートした。

 2度にわたってクリチコとの再戦を延期したフューリーは、昨年6月にドーピング違反が発覚すると、同11月には英国反ドーピング機関(UKAD)の聴聞会に出席することになっていた。(c)AFP