【3月7日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がシリアの主要拠点ラッカ(Raqa)で男性の住民にアフガニスタン風の服装を強制していることが分かった。ISメンバーを市民に紛れ込ませる狙いとみられる。活動家などが6日明らかにした。

 ラッカ一帯でのISによる残虐行為を記録する地下組織「ラッカは静かに虐殺されている(Raqa is Being Slaughtered Silently)」の活動家、アブ・モハメド(Abu Mohamed)氏はAFPに「2週間以上前から、ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)からアフガニスタン風の服装が強制されている」と述べた。

 従わない住民は収監されたり、罰金を科せられたりするという。

 ISが「首都」と位置づけるラッカに対しては、米主導の有志連合による空爆支援を受けながらクルド人主体の武装組織が進撃している。

 ISがアフガン風の服装を強制している目的について、モハメド氏は「航空機やクルド人部隊が市民とダーイシュのメンバーを区別できにくくするため」と指摘している。

 モハメド氏によると、ラッカでは物価が急騰しており、水道や電力の供給も止まっているという。(c)AFP