【3月6日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏がクアラルンプール(Kuala Lumpur)の空港で殺害されたことを受け、北朝鮮との関係が悪化しているマレーシアの当局は6日、平壌(Pyongyang)での開催が予定されているサッカーのアジアカップ(2019 AFC Asian Cup)予選・北朝鮮戦のマレーシア代表の遠征を、安全上の懸念を理由に禁止したと発表した。

 北朝鮮の姜哲(カン・チョル、Kang Chol)駐マレーシア大使は、マレーシア当局の捜査を批判したことについて謝罪しなかったとして、4日に国外退去を命じられている。

 この事態を受け、マレーシア・サッカー協会(Football Association of Malaysia)のハミディン・モフド・アミン(Hamidin Mohd Amin)事務局長は声明で「マレーシア政府が4日に北朝鮮大使の国外追放を決定したことで、マレーシア人が今、北朝鮮を訪れるのは危険と思われる」と述べた。またアジア・サッカー連盟(AFC)に対し、今月28日に予定されている試合の開催地を、安全上の観点から平壌ではなく中立的な場所に移すことを要求したと語った。(c)AFP