【3月6日 AFP】(更新、写真追加)北朝鮮が6日朝、日本海(Sea of Japan)に向けて弾道ミサイル4発を発射し、うち3発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。日本の同盟国である米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)政権を再び挑発した形だ。安倍晋三(Shinzo Abe)首相は国会で「北朝鮮が新たな段階の脅威であることを明確に示すものだ」と述べた。

 米韓両国は先週、定例の合同軍事演習を開始しており、北朝鮮は毎回これに反発している。北朝鮮は指導者の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の下、米本土を射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発に野心を燃やしているが、トランプ氏は「そうはならない」と述べている。

 韓国政府によると、ミサイル4発は北朝鮮の平安北道(North Pyongan)から発射され、日本海に着水した。韓国軍合同参謀本部の報道官はこれらのミサイルについて、約1000キロ飛行し、高度260キロに達したと明らかにする一方、ICBMの可能性は低いとの見方を示した。

 韓国は現在、米国と共に詳しい分析を急いでいる。黄教安(ファン・ギョアン、Hwang Kyo-Ahn)大統領代行は国家安全保障会議(NSC)の会合を緊急に開催した。

 北朝鮮は昨年も日本のEEZ内にミサイルを撃ち込んでいた。安倍首相は参議院予算委員会で、弾道ミサイル4発がほぼ同時に発射され、3発が日本のEEZ内に落下したことなどを報告。「北朝鮮による累次にわたる弾道ミサイル発射は、安全保障上の重大な挑発行為だ。国連安保理決議に違反するものであり、断じて容認できない」と批判した。首相はNSCの緊急開催も決めた。

 北朝鮮は弾道ミサイル技術の使用などを国連(UN)決議で禁止されているが、ミサイルの発射を繰り返している。先月も新型弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表しており、韓国政府はトランプ政権の出方を探る狙いがあったとみている。(c)AFP