【3月5日 AFP】イラン国営テレビは4日、イランがロシア製高性能地対空ミサイルシステム「S300」の発射実験を実施し、弾道ミサイル1発と無人機1機を含む複数の標的の迎撃に成功したと発表した。

 隣国イスラエルからの核施設攻撃の脅威に対抗すべくS300導入に動いたイランは2007年にロシアとS300の購入契約を交わしたが、ロシアは2010年、イランへの武器売却を禁じた国連安全保障理事会(UN Security Council)による対イラン制裁を理由にイランへのS300売却を凍結した。

 イランのS300は導入が数年遅れたが、2015年7月の欧米主要国との核合意の履行が確認された2016年1月に対イラン経済制裁が解除されたことを受け、ロシアから納入された。(c)AFP