【3月3日 AFP】ノルウェーのノーベル研究所(Nobel Institute)は2日、今年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)候補に過去最多に近い318の個人・団体の名前が挙がっていることを明らかにした。

 今年は個人215人と103団体が推薦された。候補者リストは50年間、極秘にされるが、推薦者は自分たちが推薦した個人・団体を自由に公表してよいとされている。

 今年、推薦されたとみられるのは、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王、シリアの民間防衛隊「ホワイト・ヘルメット(White Helmets)」、サウジアラビアで獄中にいる市民ジャーナリストのライフ・バダウィ(Raif Badawi)、米政府による大規模な情報収集活動を暴露した米国家安全保障局(NSA)元職員のエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者など。

 さらに、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領も候補者に含まれている。トランプ氏を推薦した匿名の米国人は、推薦理由について「力のイデオロギーによる平和」によって同氏は評価されるべきだとしている。

 一方、トランプ政権発足後の政策に極めて批判的な米国自由人権協会(ACLU)も候補に挙がっているとみられている。(c)AFP