【3月1日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)の各クラブが今冬の移籍市場で投じた総額が、史上最高となる3億8800万ユーロ(約455億円)に達したことが明らかになった。

 サッカー選手の移籍契約について報じる「トランスファーマルクト(Transfermarkt)」によると、中国スーパーリーグで今年1月から2月にわたって費やされた金額は、昨年の3億4500万ユーロ(約413億円)だけでなく、イングランド・プレミアリーグの各チームが冬の移籍市場で投入した総額(今年は2億5900万ユーロ<約310億円>)を2年連続で上回った。

 とりわけ、カルロス・テベス(Carlos Tevez)を世界最高年俸の3800万ユーロ(約46億円)で招いた上海申花(Shanghai Shenhua)や、元チェルシー(Chelsea)のMFオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)をアジア最高額の移籍金6000万ユーロ(約74億円)で獲得した上海上港(Shanghai SIPG)の動きが際立った。

 また、うわさされたクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)やウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)の中国行きは実現されなかったが、アクセル・ヴィツェル(Axel Witsel)やアレシャンドレ・パト(Alexandre Pato)といったビッグネームも、新たに戦いの場を中国に移している。

 さらに、人気が低下している元ワトフォード(Watford FC)のオディオン・イガロ(Odion Ighalo)さえも、中国スーパーリーグで歴代6番目の高額となる2330万ユーロ(約28億円)で長春亜泰(Changchun Yatai)に入団した。

 しかしながら、有名選手獲得に「破格」の資金を投じる各クラブに歯止めをかけるため、同時にピッチに立てる外国籍選手の人数の上限を4人から3人に削減する中国サッカー協会(CFA)の新規則は、中国行きが取りざたされたジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)やエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)、ラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)、ラウル・ヒメネス(Raul Alonso Jimenez)の移籍が結果的に実現しなかったことを考えると、一定の効果を出しているようにみえる。(c)AFP/Ben Dooley