【3月1日 AFP】米グーグル(Google)傘下の動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」は2月28日、米国で地上波を含むテレビ番組をストリーミング配信する「ユーチューブTV(You Tube TV)」を開始すると発表した。月額料金は35ドル(約3900円)。ケーブルテレビ(CATV)局など有料テレビ勢に真っ向勝負を挑む形となる。

 ユーチューブのスーザン・ウォジツキ(Susan Wojcicki)最高経営責任者(CEO)はユーチューブTVについて、CATVや衛星テレビに加入せずにニュースや映画などの番組を視聴したい若い世代のニーズに応じたものと説明している。

 新サービスはスマートフォンから大型テレビまで、インターネットに接続できればどんな機器でも利用可能。米4大ネットワークのABCCBS, FOXNBCのほか「スポーツ専門チャンネルや多くの人気ケーブルテレビ」の番組も視聴できる。さらにユーザーが投稿した動画なども楽しめる。

 数か月以内に始め、月額35ドルの契約で6つのユーザーアカウントの登録が可能。番組はインターネットのクラウド上に無制限で保存でき、好きなときに鑑賞できる。

 ウォジツキCEOによると、米国の主要都市から提供を開始し、早期に対象地域を拡大していく方針。

 同様のサービスは米ディッシュ・ネットワーク(Dish Network)のスリングTV(Sling TV)や米AT&TのディレクTVナウ(DirecTV Now)も提供しており、ユーチューブTVはこれらと直接競合することになる。(c)AFP/Glenn CHAPMAN