【2月27日 AFP】パキスタン航空(PIA)は同国発サウジアラビア行きの便で定員をオーバーしていたために乗客を通路に立たせたとする報道について26日、否定し、調査を約束した。

 PIAはこの疑惑について英字紙ドーン(Dawn)が報じた後、社内で事実調査を命じていた。

 同紙の報道で問題となったのは、先月20日のパキスタン・カラチ(Karachi)発サウジアラビア・メディナ(Medina)行きの便。最大搭乗人数409人を7人オーバーする416人が搭乗しており、航空安全規則に対する重大違反に当たる状態だったという。座席のなかった乗客は飛行時間の3時間半にわたって通路に立っていたとも報じられた。

 また同紙は情報筋の言葉を引用し、もしも緊急事態が発生していたら、座席のない乗客が酸素マスクを使用できない他、緊急脱出が妨害されかねない事案だと伝えた。

 PIAの広報担当者は、乗客数人が飛行中に立ちっぱなしだったとの各メディアの報道について「大げさで事実無根」だと回答し、飛行中に限らずそのような搭乗の仕方は「あり得ない」と明言した。

 しかし、同担当者は予約数よりも乗客が多かったということは問題だったと述べ、社内で「徹底的な調査と、すべての関係者への聞き取り」が命じられていると語った。(c)AFP