【2月27日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のデトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)は26日、長らく同チームで活躍したリチャード・ハミルトン(Richard Hamilton)氏の現役時代の背番号32番を、永久欠番にすることを発表した。

 ピストンズはこの日のボストン・セルティックス(Boston Celtics)戦のハーフタイムにセレモニーを実施。かつての本拠地に舞い戻ったハミルトンは、永久欠番になったとしても絶対に泣かないと話していたにも関わらず、実際にそのときがやってくると、感極まった様子を見せた。

 ハミルトンは2003-2004シーズンにチーム最多得点を挙げ、チャウンシー・ビラップス(Chauncey Billups)氏、ベン・ウォーレス(Ben Wallace)氏、テイショーン・プリンス(Tayshaun Prince)、ラシード・ウォーレス(Rasheed Wallace)氏とともにピストンズをNBA王者に導いた。

 この年のピストンズは、シャキール・オニール(Shaquille O'Neal)氏とコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏の2枚看板を擁するロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)さえも寄せ付けず、ファイナルを5戦目で制するという圧倒的な強さを見せた。

 この日のセレモニーには、当時の盟友4人のほか、チームを率いたラリー・ブラウン(Larry Brown)氏も姿を見せた。当時のピストンズでは、ブラウン氏はいつも同じ先発5人を指名し、後は彼らベテランが仕事をこなすのを見ているだけでよかった。

 しかし、ハミルトンはその後の2010-11シーズン、ジョン・クエスター(John Kuester)元HCとの関係悪化が原因で球団から契約を打ち切られ、シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)へ移籍した。

 セレモニーでハミルトンは、「ここを離れたくなかった。ブルズのロッカールームでブルズのユニホームを身に着けるたび、こう思っていた。『これは俺じゃない。俺はピストンだ』ってね」と話した。(c)AFP