【2月26日 AFP】東京マラソン2017(Tokyo Marathon 2017)が26日、都内で行われ、男子の部はウィルソン・キプサング(Wilson Kipsang、ケニア)が国内最高記録となる2時間3分58秒で優勝した。

 元世界記録保持者のキプサングは、これまでよりも平坦になったコースで国内記録となるタイムを出し、ベルリン・マラソン(40th Berlin Marathon)、ロンドン・マラソン(34th London Marathon)、ニューヨークシティマラソン(New York City Marathon 2014)に続いて東京マラソンのタイトルを加えた。

 よく晴れた東京の空の下、同じケニアのデニス・キメット(Dennis Kimetto)が保持する世界記録の2時間2分57秒の更新を目指し、序盤からハイペースで快走したキプサングは、少し風が出ていたこともあってラスト10キロメートルでペースを落としたものの、自身4回目となる2時間3分台をたたき出した。

 キプサングは2013年のベルリン・マラソンで当時の世界記録である2時間3分23秒を樹立したものの、1年後の大会でキメットに記録を破られている。

 2012年のロンドン五輪で銅メダルを獲得しているキプサングは、「好調だったので世界記録を狙いました。少し風もあって記録は出せなかったけれど、できればまたここへ戻って来て、2020年の東京五輪で走りたい」とコメントした。

 女子の部では、ケニアのサラ・チェプチルチル(Sarah Chepchirchir)が自己最高となる2時間19分47秒で優勝した。こちらも、日本国内で2時間20分を切るタイムが出たのは初めてだった。

 2年前の女王で、今回も2位に入ったベルハネ・ディババ(Birhane Dibaba、エチオピア)に1分半以上の差をつけるなど、チェプチルチルはなみいる有力選手をも置き去りにする圧巻の走りを披露した。

 男子では2位のギデオン・キプテケル(Gideon Kipketer)、優勝経験のある3位のディクソン・チュンバ(Dickson Chumba)を含め、6位までがケニア勢で占められ、ケニアにとっては完璧な一日となった。

 日本勢では井上大仁(Hiroto Inoue)が2時間8分22秒で8位入賞を果たしている。(c)AFP