【2月26日 AFP】イラク治安部隊がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からの奪還作戦を進めている北部モスル(Mosul)で25日、道路脇に仕掛けられていた爆弾が爆発し、取材活動中だったクルド系メディア、ルダウ(Rudaw)の女性記者1人が死亡した。

 ルダウの関係者がAFPに語ったところによると、死亡したのはイラン出身の元難民シファ・ガルディ(Shifa Gardi)記者(30)。同行していたカメラマンも負傷したという。

 治安部隊は24日、昨年10月17日の作戦開始以降初めてモスル西部に進攻した。作戦の初期には独立系衛星テレビ局アルスマリア(Al Sumaria)の若手記者が死亡しており、ガルディ記者はモスルでの戦闘を取材する記者の中で2人目の犠牲者となった。

 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団(Reporters Without Borders)」が出した『世界報道の自由度ランキング(World Press Freedom Index)』2016年版では、イラクは記者にとって世界有数の危険な国だとされている。(c)AFP