【2月27日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2017)は26日、第3節の試合が行われ、イングランドは36-15でイタリアを下し、2年連続のグランドスラム(全勝優勝)へ向けて3連勝を飾った。

 しかしこの日は、イタリアに大いに苦しめられた。前週アイルランドに10-63で大敗し、この1週間、大会にとどまる資格があるのかと繰り返し批判を浴びていたイタリアは、戦前の予想を完全に覆し、10-5とリードしてハーフタイムを迎えた。

 後半の早い時間帯に10-17と逆転を許したものの、後半20分にはミケーレ・カンパニャーロ(Michele Campagnaro)がトライを決めて2点差に詰め寄った。

 しかし結果的には、トンマーゾ・アラン(Tommaso Allan)が3本のペナルティー、さらにエドアルド・パドバーニ(Edoardo Padovani)がコンバージョンを外したのが響いた。風のある中での難しいキックではあったが、仮に外したキックがすべて成功していれば、イタリアが金星を挙げていた可能性もあった。

 逆にイングランドは、後半に5本のトライを決めて逆転勝利を飾り、ボーナスポイントも獲得した。テストマッチ連勝は17試合に伸び、ティア1の国では最長となるオールブラックス(ニュージーランド代表)の連勝記録まで、あと1試合に迫った。

 それでも、勝利を決定づけることができたのは終盤に交代出場のジャック・ノーウェル(Jack Nowell)とベン・テオ(Ben Te'o)が連続トライを決めてからで、攻撃がうまくいかない時間が続いた。

 チームを率いるエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は、いつも通りの率直なコメントでイタリアの戦い方、特にラックの戦術を批判し、「イタリアにおめでとうと言いたい。しかしきょうのあれはラグビーじゃない」と話した。

 イングランドは、ダニー・ケア(Danny Care)のパスをオフサイドの位置にいるイタリアの選手に何度も妨害されたと考えているが、レフェリーはイタリアの戦い方を認めて反則を取らなかった。

 イタリアのコナー・オシェイ(Conor O'Shea)HCも、ルールの範囲内でプレーしただけだと反論している。

「きょうは少しなりとも尊敬を勝ち取ったと思いたい。われわれは間違いなく正当にプレーしている。ルールにのっとってプレーし、そして素晴らしかった。私はきょうの選手たちを誇りに思う」 (c)AFP/Julian GUYER