【2月25日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)決勝トーナメント2回戦の組み合わせ抽選が24日、スイス・ニヨン(Nyon)で行われ、優勝候補のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はFCロストフ(FC Rostov)との対戦が決まった。

 決勝トーナメント1回戦でサンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)を2戦合計スコア4-0で退けたユナイテッドは、3月9日に敵地での初戦を行い、同月16日にホームで第2戦を戦う。

 ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は今週、今大会の2回戦の2試合の間にイングランドFAカップ(FA Cup 2016-17)でチェルシー(Chelsea)との対戦が控えるため、ロシア勢との対決は避けたいと語っていたが、遠い同国のクラブとの対戦が決まった。

 モウリーニョ監督はこの日、「あらゆる側面から良くない抽選結果だ。遠さに加え、時期的にかなり悪い。相手チームはかなり手ごわいので、難しい」と語った。

「(ロストフは)欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)で良い結果を残した。プレーオフではアヤックス(Ajax)とRSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)を下して、グループリーグではバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)やアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)がいる難しい組で好結果を残すことに成功しているからね」

 一方でこの組み合わせは、ロストフ側に喜びを持って迎えられた。

 ロストフのアリ・ウズデノフ(Ali Uzdenov)ディレクターはロシアの通信社Rスポーツ(R-Sport)に対し、「抽選を見ていて喜びました。選手たちはどのチームであっても準備万端。ユナイテッドならばなおさらです。この試合はサッカーファンだけではなく、ロストフ(Rostov)の町の誰にとっても特別な出来事になるでしょう」とコメントしている。

 こちらも優勝候補に挙げられているASローマ(AS Roma)は、オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)との2回戦屈指の好カードに臨む。

 23日に行われた1回戦第2戦でAZアルクマール(AZ Alkmaar)を7-1で圧倒し、2戦合計スコア11-2で勝ち上がったリヨンだが、ローマとの対戦が決定してその顔からは笑みが消えた。

 リヨンを率いるブルーノ・ジェネシオ(Bruno Genesio)監督は「抽選とはこういうものだ。大会制覇を目指すならばビッグクラブを倒さなければならない。ローマはそのビッグクラブだ」と語っている。

 シャルケ04(Schalke04)はボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)とのドイツ勢対決が決まり、3クラブが残ったベルギー勢もKRCヘンク(KRC Genk)とKAAヘント(KAA Gent)の同国対決となった。ベルギーのもう1チームであるアンデルレヒトはアポエル・ニコシア(APOEL Nicosia)との組み合わせが決まった。

 その他、スペイン勢最後の砦となったセルタ(Celta de Vigo)はロシアのクバン・クラスノダール(Kuban Krasnodar)と、ギリシャ王者のオリンピアコス(Olympiacos)はベシクタシュ(Besiktas)と、アヤックスはFCコペンハーゲン(FC Copenhagen)とそれぞれ相まみえる。(c)AFP