【2月23日 AFP】トルコ軍の支援を受けるシリア反体制派は23日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が拠点としていた北部アルバブ(Al-Bab)を完全に掌握したと発表した。アルバブをめぐり、反体制派は制圧に向けて数週間前から激しい戦闘を繰り広げていた。

 反体制派組織の一つ、スルタン・ムラード(Sultan Mourad)師団のアフマド・オスマン(Ahmad Othman)司令官は、「アルバブの完全解放を発表する。現在、居住域からの地雷の撤去を行っている」と述べた。

 さらにオスマン司令官は、「IS拠点に対する激しい砲撃で総崩れとなった、IS戦闘員の残党を追い払った」と付け加えた。

 またアルバブに展開する別の反体制派2組織の司令官らもAFPに対し、制圧の事実を認めた。

 しかし英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、IS戦闘員らは町の複数か所にとどまっており、反体制派らが掌握したのは半分に満たないと指摘している。

 反体制派は昨年から、トルコ軍の地上部隊や空からの支援を受けて、アルバブ制圧に向けた進撃を開始していた。(c)AFP