【2月23日 AFP】ベトナムサッカーリーグ(V-League)のドンタム・ロンアン(Dong Tam Long An)の選手らが、19日に行われたホーチミン・シティ(Ho Chi Minh City)戦で受けた判定を不服として無気力プレーを展開したことで、2年間の出場停止処分などの厳重処分を受けた。

 ベトナムサッカー連盟(VFF)はウェブサイト上で、ロンアンのGKグエン・ミン・ニャット(Nguyen Minh Nhut)とDFフィン・クアン・タイン(Huynh Quang Thanh)に2年間の出場停止処分、チームの監督と会長に3年間の資格停止処分を科したことを発表した。

 問題となった19日の試合では、2-2で迎えた試合終了間際にロンアンのGKグエンと相手FWが交錯すると、主審はホーチミンにペナルティーキックを与える判定を出した。

 すでに物議をかもすような判定で2失点を喫していたロンアンのグエンは、これを不服として相手がPKを蹴る際に背を向ける行為に出ると、リスタート後に訪れた1対1の場面では前転を繰り出し、故意に得点を許した。

 その後もタックルをせずに棒立ちを続けるロンアンに対し、ダメ押しの追加点を記録したホーチミンは、最終的に5-2で勝利を収めた。

 ベトナムサッカー連盟は、ロンアンに対し計1億6000万ドン(約79万円)の罰金を科したうえで、審判に対する一連の抗議は「無礼」であり、同連盟の「評判や名誉」を傷つけたと痛烈に非難した。

 ベトナムのプロサッカーリーグであるVリーグでは近年、八百長などの問題が多発。同リーグの選手とファンは意見が割れる判定の際に、極端な反応を見せることで知られていた。(c)AFP