【2月23日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の米大統領就任から1か月が経過する中、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は、「Democracy Dies in Darkness(無明の中では民主主義は死んでしまう)」という、新たなスローガンを披露した。このスローガンは17日に初めて公式ウェブサイトのトップページに登場し、今後どこかの時点で、紙媒体上でも掲げられるとみられる。

 ワシントン・ポストの広報担当を務めるクリスティン・コラッティ・ケリー(Kristine Coratti Kelly)氏はAFPの取材にメールで答え、このスローガンが「自分たちの使命について話し合うとき、私たちが社内でずっと言ってきたこと」だと述べた。またこのフレーズは1970年代、リチャード・ニクソン(Richard Nixon)米大統領の在任中、ウォーターゲート(Watergate)事件を暴いた報道で知られる同紙のボブ・ウッドワード(Bob Woodward)記者がしばしば口にする言葉だという。

 ワシントン・ポストを含む多くの米国の新聞は、トランプ氏の大統領選出以降、定期購読者数やウェブサイトのクリック数が増加しているという。不動産王としても知られるトランプ氏は、これまでジャーナリストたちに対して好戦的な姿勢をみせている。

 またワシントン・ポストによると、今年1月には9840万人超が同紙のウェブサイトを閲覧したとし、この数字は昨年同月比で41%増という。

 同紙は現在、米インターネット通販大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)の創業者、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏が所有している。(c)AFP