【2月23日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が22日、先日米リバティメディア(Liberty Media)による買収が完了したF1は「少し時代遅れ」としたうえで、新オーナーがよりエンターテインメント性の高い新風を吹かせることに期待していると語った。

 先月、リバティメディアによる約80億ドル(約9000億円)規模の買収が完了したことを受け、長きにわたってF1を支えたバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)氏は、最高責任者の座から退いた。

 2017年シーズンの新車発表を翌日に控えるメルセデスのハミルトンはこの日、BBCラジオ5ライブ(BBC Radio Five Live)で、「F1が勝っているとは感じないし、そうした状況が長年続いている。F1にはまだ多くのファンがいる。新たに入ってくるオーナーたちについては興奮しているし、彼らが何か新しい試みをしてくれることを願っている」と話した。

「F1は少し時代遅れだ。他のスポーツに目をやれば、彼らがエンターテインメントの観点でかなり先にいることがわかる。F1は追いつこうとしているが、取り戻さなければならないものも本当に多い」

 F1におけるエンターテインメント性向上の必要性は、長きにわたって訴え続けられており、多くの人々はハミルトンと昨年現役から引退したニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)を擁し、直近59戦で51勝を飾ったメルセデスに不満感を示している。

 また、幅広タイヤの導入で高速化するマシンはオーバーテークの回数を減らすというハミルトンは、「うちのエンジニアたちは、今年はオーバーテークがかなり困難になると言っている」としたうえで、「頭のいい彼らが間違っていてほしいと思う。より見ごたえがあり、史上最も競走があるものになればと願っているし、もしそうなった場合は、自分がその一部になることを楽しみにしている」と語った。(c)AFP