【2月23日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフォースインディア(Force India)は22日、2017年シーズンの新車「VJM10」を発表し、「夢を大きく持つ」と話したチーム代表が年間3位以内を約束した。

 セルジオ・ペレス(Sergio Perez)とニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)の二人で昨季を戦ったフォースインディアは、メルセデスAMG(Mercedes AMG)とレッドブル(Red Bull)、フェラーリ(Ferrari)に次ぐコンストラクターズ部門4位に食い込んだ。

 共同オーナーを務めるビジェイ・マリヤ(Vijay Mallya)代表は、他チームより予算が限られている中で、3位以内に入ることがチーム全体としての今季の目標だと語った。

「セルジオには最初からこう伝えてある。たくさんの人が、3位とそれ以下との間には大きな壁があるというが、私にはそれを破れない理由が見当たらないとね。われわれは夢を大きく持つ。視線を高く上げて、目標を目指して進んでいく」

「新シーズンがこれほど待ち遠しかったことは記憶にない。車は見るからにアグレッシブで力強いし、この一年間、舞台裏でみんなが費やしてきた大きな努力の結晶になっている」

 ヒュルケンベルグがルノー(Renault)に移籍したため、フォースインディアは今季、ペレスとフランスの新星エステバン・オコン(Esteban Ocon)の二人でシーズンに臨む。

 ペレスもマリヤ代表と同じように自信のある様子をみせ、「昨年は4位に入ったし、もっと上に行けない理由が見当たらない。土台はすごくしっかりしているし、新シーズンに期待できる要素はたくさんある」と述べた。

「僕らにとってすごく大きな一年になるけれど、チームが大きなサプライズを起こせると思っている。本当に上を目指せる思っているんだ。この車と新シーズンにはすごく期待している。口で言うのは簡単だけれど、この冬にチームが素晴らしい仕事をしてきた実感がある」

 今週に2017年の新車を発表したのは、ザウバー(Sauber)、ルノーに続いてフォースインディアが3チーム目。23日にはメルセデスが、24日にはフェラーリとマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)が発表会の開催を予定している。

 新シーズン1回目の合同テストは、27日からスペインのバルセロナ(Barcelona)で始まり、シーズンは3月末にオーストラリアのメルボルン(Melbourne)で行われるオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2017)で幕を開ける。

 英国に拠点を置くマリヤ代表だが、母国インドで総額10億ドル(約1133億円)ともいわれる詐欺と債務不履行の疑いがかかっており、当局から帰国して裁判に出頭するよう要請が出されているが、同氏は共同オーナーの座にとどまっている。(c)AFP