【2月22日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は21日、国家ぐるみのドーピング問題で暫定的な資格停止処分を受けていた五輪金メダリストのアレクサンドル・レグコフ(Alexander Legkov)らロシア選手5人による異議申し立てを却下したと発表した。

 22日にフィンランドで開幕するノルディックスキー世界選手権(2017 FIS Nordic World Ski Championships)出場を目指していた5選手は今年初め、世界反ドーピング機関(WADA)が報告書を公表した直後、国際スキー連盟(FIS)によって資格停止処分を科された。

 CASに事態の迅速な解決を求めたものの、今回請求が退けられた5選手には、2014年ソチ冬季五輪のクロスカントリー男子50キロメートルフリーで金メダルを獲得したレグコフの他、そのチームメートのエフゲニー・ベロフ(Evgeniy Belov)、男子スプリントのアレクセイ・ペトゥホフ(Alexei Petukhov)とエフゲニア・シャポワロワ(Evgenia Shapovalova)、男子スキーアスロンのマキシム・ビレグジャニン(Maxim Vylegzhanin)が含まれている。

 国際オリンピック委員会(IOC)は昨年12月22日、マクラーレン報告書の中に、ソチ五輪でロシアが国家ぐるみのドーピングを行っていた証拠が挙げられていたとして、選手の調査を開始。これを受けてFISは、レグコフとベロフに先月、ペトゥホフ、シャポワロワ、ビレグジャニンの3選手には今月2日、暫定的に出場停止処分を科していた。(c)AFP