【2月22日 AFP】2015年のラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)で、日本代表が34-32で南アフリカ代表を破り、W杯史上最大の番狂わせを起こした英ブライトン(Brighton)のアメックス・スタジアム(Amex Stadium)が、日本人観光客の集まる定番の観光スポットになっている。

 英南岸の町ブライトンは、ロンドン(London)から電車で1時間かからない場所にある。それもあってか、スタジアムはロンドン塔(Tower of London)やナショナルギャラリー(National Gallery)と並ぶ一般的な観光ツアーのコース候補になり、毎週20人から30人の日本人がスタジアムを訪れるという。

 スタジアム関係者によると、日本人観光客は特にカーン・ヘスケス(Karne Hesketh)がトライを決めた場所に設置された記念の銘板に感嘆して帰っていくと話している。

「日本代表がスプリングボクス(南アフリカ代表)を倒した場所を見たいという人が、20人から30人くらいスタジアムに立ち寄り、熱心に写真を撮っていくので、われわれも少しだけ日本語を話せるガイドを使って案内しています」

「彼らがとりわけ感心しているのは、トライの決まった場所にわれわれが銘板を設置したことです。商売目的ではなく、本当に歴史的な瞬間でしたのでそうしました」

 この勝利が、当時の日本代表を率いたエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)をイングランド代表チームの指揮官に起用する決め手になったのは間違いない。

 開催国でありながら屈辱のプールステージ敗退に終わったイングランドは、この一戦でジョーンズHCの手腕に着目し、同氏を招へいした。そしてエディーHCの着任以来、イングランドはテストマッチ16連勝の快進撃を続けている。(c)AFP