【2月21日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のサクラメント・キングス(Sacramento Kings)に所属するデマーカス・カズンズ(DeMarcus Cousins)が20日、5人が絡む大型トレードでニューオーリンズ・ペリカンズ(New Orleans Pelicans)に移籍した。

 ペリカンズにセンターのカズンズとスモールフォワードのオムリ・カスピ(Omri Casspi)が加入する一方、キングスはルーキーのバディ・ヒールド(Buddy Hield)、マルチプレーヤーのタイリーク・エバンス(Tyreke Evans)、そしてガードのラングストン・ギャロウェイ(Langston Galloway)に加え、2017年のドラフト1巡目指名権と2巡目指名権を獲得することになった。

 7年目の今シーズン、キャリアハイの1試合平均27.8得点を記録しているカズンズは、ペリカンズで今季平均27.7得点を稼ぎ、19日のオールスターゲーム2017(2017 NBA All-Star Game)で52得点の新記録を樹立したアンソニー・デイビス(Anthony Davis)とタッグを組み、強力なフロントコート陣を形成することになる。

 カズンズと同じケンタッキー大学(University of Kentucky)出身のデイビスは、カレッジを代表する選手として2012年にドラフト全体1位指名でリーグ入りを果たした。

 キングスでバスケットボール運営部門副代表とゼネラルマネジャー(GM)を兼任するブラデ・ディバッツ(Vlade Divac)氏は、「変革の時だった。これが球団にとって最適な方向だと決断した」とすると、「カルチャーと個性で勝利の道を歩み始める」と語った。

 来季終了後にフリーエージェント(FA)となるカズンズは、テクニカルファウルで今季リーグトップの17回を記録しているうえに、コーチ陣とたびたび衝突を起こしているものの、2010年のドラフト全体5位指名の実力者として、4シーズン連続で平均得点の数字を伸ばしている。

 ウエスタンカンファレンスでプレーオフ出場圏内の8位につけているデンバー・ナゲッツ(Denver Nuggets)に対し、今季の戦績が24勝33敗でキングスは1.5ゲーム差をつけられており、同23勝34敗のペリカンズは2.5ゲーム差でナゲッツを追いかけている。

 今季終了後にFA権を獲得するエバンスは、2009年のドラフト全体4位指名で加入した古巣キングスに復帰することになった。一年目に新人王に選出され、4シーズンを過ごしたキングスでは、一試合平均17.5得点を稼ぎ、2013年にペリカンズへトレードされた。

 昨年のドラフト全体6位指名でペリカンズに入団したヒールドは、ギャロウェイとともに1試合平均8.6得点を記録。一方、今季22試合に出場して平均5.9得点のカスピは、ふくらはぎの故障で1月13日を最後に欠場が続いている。

 キングスはこのほか新たな登録選手を迎えるために、今季平均7.6得点、5.5リバウンドを記録しているフォワードのマット・バーンズ(Matt Barnes)を放出した。(c)AFP