【2月21日 AFP】13歳の天才卓球少年、張本智和(Tomokazu Harimoto)は、インド・オープン(2017 ITTF World Tour India Open)で惜しくもワールドツアー史上最年少優勝を逃したものの、すでに2020年の東京五輪を見据えている。

 大会第14シードの張本は19日にニューデリー(New Delhi)で行われた決勝で、第1シードのディミトリ・オフチャロフ(Dimitrij Ovtcharov、ドイツ)に6-11、8-11、4-11、12-14で屈したものの、この経験を成功への布石と捉えている。

 張本は28歳のオフチャロフに敗れた試合後、「13歳で初めて経験したワールドツアーで、決勝まで行けるなんて驚いています」とすると、「今日は勝てなくてがっかりしていますが、この大会をモチベーションにして帰り、もっと一生懸命練習して初優勝を目指します。それから自分の最大の目標は、2020年東京五輪での成功です」と語った。

 昨年の世界ジュニア選手権(Sun International 2016 World Junior Table Tennis Championships)王者の張本は、2015年のベラルーシオープン(2015 ITTF World Tour Belarus Open)の女子シングルスで、当時14歳152日にしてツアー史上最年少優勝を果たした伊藤美誠(Mima Ito)と肩を並べるまでの時間は残されている。

 現在13歳237日の張本は、「記録を破ることは気にしていませんが、もちろんそうなったらうれしい」と語っており、ウクライナ出身のオフチャロフに敗れはしたものの、ワールドツアーの男子シングルスで史上最年少ファイナリストの記録を樹立している

 張本はまた、12歳にして卓球ジャパンオープン荻村杯2016(2016 ITTF World Tour Laox Japan Open)を制してU-21ワールドツアーの最年少優勝を飾り、13歳にして世界ジュニア選手権の史上最年少王者となっている。(c)AFP