【2月20日 AFP】辞任した米国家安全保障問題担当大統領補佐官、マイケル・フリン(Michael Flynn)氏の後任探しでドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が苦慮しているとの見方について、ラインス・プリーバス(Reince Priebus)大統領首席補佐官は19日、これを否定した。

 プリーバス氏は19日、米FOXテレビの報道番組「フォックス・ニュース・サンデー(Fox News Sunday)」に出演し、安全保障や外交問題についての意思決定を行う上で主要な討議の場である国家安全保障会議(NSC)の内部で混乱が起こっているとの報道を否定した。

 プリーバス氏はまた、スティーブ・バノン(Steve Bannon)首席戦略官・上級顧問が、NSC内で主要な役割を果たすことをトランプ大統領が要求しているのかと問われ「答えはノーだ」と語った。これまで要職就任が物議を醸してきたバノン氏をめぐっては、フリン氏の後任として国家安全保障を担当することになる補佐官候補らが懸念を示していると報じられている。

 フリン氏の後任探しをめぐっては、ロバート・ハーウォード(Robert Harward)元海軍中将が先週、指名を辞退している。辞退した理由について、メディアでは「ハーウォード氏が自ら選んだ人員をNSCに招聘(しょうへい)できないことに懸念を示していた」「ホワイトハウスで起きている明らかな混乱に嫌気がさした」などと報じられていた。

 フリン氏は、対ロシア制裁をめぐって駐米ロシア大使と電話で協議したとされる疑惑に関し、マイク・ペンス(Mike Pence)副大統領を欺いたとして辞任させられていた。(c)AFP/Gregory FEIFER