【2月20日 AFP】自転車ロードレースのブエルタ・ア・アンダルシア(Vuelta a Andalucia 2017)は19日、最終ステージが行われ、モビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)が、同胞のライバルでトレック・セガフレード(Trek Segafredo)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador)をわずか1秒差に抑え、ここ6大会で5度目の総合優勝を果たした。

 セテニル・デ・ラス・ボデガス(Setenil de las Bodegas)からコイン(Coin)までの151.5キロメートルに及ぶ第5ステージでは、ロット・ソウダル(Lotto Soudal)のティム・ウェレンス(Tim Wellens、ベルギー)が最後のスプリント勝負を制し、3時間58分31秒でステージ優勝を飾った。2位にはキャノンデール・ドラパック(Cannondale-Drapac)のサイモン・クラーク(Simon Clarke、オーストラリア)が入り、3位にはチーム・ロットNL・ユンボ(Team LottoNL-Jumbo)のヴィクトール・カンペナールツ(Victor Campenaerts、ベルギー)が続いた。

 コンタドールらと同じ集団で、1分45秒遅れでフィニッシュラインを通過したバルベルデは、スポーツ専門放送局ユーロスポーツ(Eurosport)に対し、「まったく簡単な日ではなかった」とすると、「寒さや風、雨などの悪天候に見舞われたが、アタックを仕掛けられることがなく、われわれに有利にはたらいた」とコメントした。

 総合3位には、バルベルデと6秒差でFDJのティボー・ピノ(Thibaut Pinot、フランス)が入った。

 ティンコフ(Tinkoff)からトレック・セガフレードに移籍して、これが初めてのレースとなったコンタドールは、今週アブダビ・ツアー(Abu Dhabi Tour 2017)にも参戦する決断を下しており、今ステージでは雨のコンディションによるリスクを回避したことが、レース運びに影響したことを認めた。

 ツール・ド・フランス(Tour de France)で通算2度の総合優勝を誇るコンタドールは、「風と雨でレース状況は悪かった。われわれは、次のレースにほとんど気を取られていた。このまま直接アブダビ(Abu Dhabi)に行かなければならず、レースは3日後(23日)に始まるから、気持ちはすでにそちらへ向かっていた」と語った。(c)AFP