【2月20日 AFP】NBAオールスターゲーム2017(2017 NBA All-Star Game)は19日、ニューオーリンズ・ペリカンズ(New Orleans Pelicans)の本拠地スムージー・キング・センター(Smoothie King Center)で開催され、ウエスタンカンファレンスが192-182でイースタンカンファレンスに勝利した。

 66回目を迎えたNBAの祭典で、地元ペリカンズのアンソニー・デイビス(Anthony Davis)は52得点を稼ぎ、1962年に42得点を記録したウィルト・チェンバレン(Wilt Chamberlain)氏のオールスター記録を更新して最優秀選手(MVP)に選出された。

 さらに、39本中26本のフィールドゴール(FG)に成功し、2014年にブレイク・グリフィン(Blake Griffin)が打ち立てたオールスター最多記録の19本を上回ったデイビスは、「衝撃だったよ。地元ファンの前でMVPに選ばれて、とにかくうれしい」と喜んだ。

「仲間はおれにボールを回してくれると言ってたんだ。みんな約束を守ってくれたよ。楽しい試合だった。負傷者が出ないことを望んでいた」

 この日の試合ではディフェンスプレーが行われる様子はまったくなく、デイビスが前半だけで22得点を記録したほか、第1クオーターにはオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)のラッセル・ウエストブルック(Russell Westbrook)が、元チームメートで現在ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)に所属するケビン・デュラント(Kevin Durant)とパスを出し合うなど、オールスターならではの盛り上がりが見られた。

 試合は両チーム合計で374得点の点取り合戦となり、オールスター記録となった昨季の合計369点を上回った。

 ウエストの指揮を執ったウォリアーズのスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、ディフェンスに欠けた試合になったことについて、選手がもっと真剣になるような要素を取り入れるべきだとして、「もっと激しい勝負がみたいものだ。チャリティーなど、選手にとってやる気を起こすものを導入することが望ましい」とリーグに訴えていた。

 イーストでは、ミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)のセンター、ヤニス・アデトクンポ(Giannis Antetokounmpo)がチームハイの30得点を記録すると、通算13度目のオールスター先発を果たしたクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)が23得点を稼いだ。

 サンダーを離れてウォリアーズで移籍一年目を迎えているデュラントと、この日一夜限りの再タッグを果たしたウエストブルックは、41得点の活躍をみせたほか、第1クオーターには、デュラントにパスを出してから再びボールを受け取るギブアンドゴーで軽々とダンクを決める場面があった。

 53-48でイーストがリードした第1クオーターでは、合計101得点で1クオーターにおけるオールスター記録を更新。その後ウエストが97-72とした前半は合計189点を記録し、オールスター最多記録となった昨季の前半の合計187得点を上回った。

 ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)のスター選手カーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)は、「楽しかった。盛り上がったことを願っている」とコメントした。(c)AFP