【2月20日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2016-17)は19日、5回戦の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)が順当に勝ち上がった。

 ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督とトッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、5部リンカーン・シティ(Lincoln City)が、イングランド・プレミアリーグのバーンリーFC(Burnley FC)に、3部ミルウォール(Millwall FC)が昨季リーグ王者のレスター・シティ(Leicester City)から金星を挙げたという前日の教訓を生かした。

 16日のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)決勝トーナメント1回戦の初戦で、サンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)に3-0で勝利していたユナイテッドの指揮官は、その試合から先発を数人入れ替えた。

 レスターのクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督は前の試合から10人を入れ替えて試合に敗れたが、ユナイテッドはその入れ替えが裏目に出ることもなく、2部ブラックバーン・ローバーズ(Blackburn Rovers)に先制を許しながらもズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)を途中出場させ、2-1の逆転勝利を飾った。

 前半17分にダニー・グレアム(Danny Graham)の先制ゴールを許したユナイテッドは、10分後にマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)が同点弾を決めると、後半30分にこちらも途中出場のポール・ポグバ(Paul Pogba)からのパスを受けたイブラヒモビッチが、今季公式戦24点目となる逆転弾を決めた。

 モウリーニョ監督は、適切な態度を選手がみせていなければ、ユナイテッドもまた敗退していたかもしれないと語った。

「あちらの取り組みは勇敢で力強かった。もしうちの選手全員が適切な態度を取っていなければ、本当に面倒なことになっていただろう」

 ユナイテッドは準々決勝で、モウリーニョ監督の古巣であるチェルシー(Chelsea)と対戦することが決まっている。

 一方、リバプール(Liverpool FC)戦、そしてヨーロッパリーグのKAAヘント(KAA Gent)戦と連敗を喫していたトッテナムのポチェッティーノ監督は、厳しかった1週間の終わりを白星で締めくくるべく、ほぼ主力の先発メンバーを投入。これが奏功し、ハリー・ケイン(Harry Kane)のハットトリックの活躍でフラム(Fulham)に3-0で快勝している。

 トッテナムは準々決勝で、今大会でここまでプレミアの3クラブを下しているミルウォールと対戦する。

 この他、3月10日から13日にかけて行われる準々決勝では、引き分け再試合が決まったマンチェスター・シティ(Manchester City)とハダーズフィールド・タウン(Huddersfield Town)の勝者がミドルスブラ(Middlesbrough FC)と、20日に行われるアーセナル(Arsenal)と5部サットン・ユナイテッド(Sutton United)の勝者がリンカーンと相まみえる。(c)AFP