【2月19日 AFP】アルゼンチン中西部の南米最高峰アコンカグア(Aconcagua)付近で18日、長距離バスが横転し、当局者によると少なくとも19人が死亡、20人が負傷した。アルゼンチンとチリを結ぶ整備の行き届いた主要道路で、天候も良好な昼間になぜ横転事故が起きたのか、捜査当局が原因を調査している。

 事故を起こしたのはチリの大手バス会社トゥール・ブス(Turbus)が運行するバスで、アルゼンチン中部メンドサ(Mendoza)州からチリへ向かう途中、アンデス(Andes)地域で横転したという。事故当時、バスには乗客乗員42人が乗っていた。

 州保健衛生当局者は地元テレビ局シエテ・デ・メンドサ(Siete de Mendoza)に「事故現場で16人が死亡し、搬送先の病院で3人が死亡した」と語った。トゥール・ブスによると、乗客の内訳はアルゼンチン人が子ども3人を含む32人、チリ人が4人、コロンビア人とハイチ人がそれぞれ1人。

 州検察当局は事故を起こしたバスのチリ人運転手2人について、事情聴取のためアコンカグア近郊の山岳観光地ウスパジャタ(Uspallata)に身柄を拘束していると明らかにした。 

 州当局者によれば、事故があった場所はカーブの坂道を上ったあとに下り坂がくる運転が難しい地点で、目撃者は運転手がバスの制御を失いバスが道からはずれたと話しているという。(c)AFP