【2月19日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)などで活躍した元トリニダード・トバゴ代表のドワイト・ヨーク(Dwight Yorke)氏が、米国への入国を拒絶されていたことが明らかになった。ヨーク氏は「犯罪者扱いされた気分」と話している。

 ヨーク氏はカタールのドーハ(Doha)でテレビ局beINスポーツ(beIN Sports)の仕事をしたあと、米マイアミ(Miami)経由で帰国しようとしていたが、2015年にイランの首都テヘラン(Tehran)で行われた慈善試合に参加していたため、米国への入国を拒否されたという。

 ヨーク氏は英紙「サン(The Sun)」に対して「何が起きたのかさっぱりわからない。米国には数えきれないくらい何度も訪れている。あの国が大好きなのに、犯罪者扱いされた気分だ」とコメントした。

「搭乗券を購入して検査を済ませ、乗り込もうというところで係員に止められた。『一体何だ?』と思ったよ。私のビザに問題があって、名前に要注意マークが出たらしい。イランのスタンプが押してあったのが原因だそうだ。イランではスタジアムのこけら落としの試合に参加したけれど、1泊もしてないんだよ」

「だけどこのまま乗っても、米国に着いたらすぐにカタールへ送り返されるだけだと言われた。カタールに住んでるわけでもなく、カリブ海の母国に帰りたいだけなんだって説明したけどね」

 米国では1月、ドナルド・トランプ(Donald Trump)新大統領がイラクやイランなど7か国からの入国を一時的に規制する大統領令に署名した。

 ヨーク氏は現役時代、ユナイテッドでプレミアリーグを3回、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)とFAカップ(FA Cup)でそれぞれ1回の優勝経験を持っている。

 プレミアではユナイテッドのほかにもアストン・ビラ(Aston Villa)やブラックバーン・ローバーズ(Blackburn Rovers)、バーミンガム・シティ(Birmingham City)、サンダーランド(Sunderland AFC)でプレーした。(c)AFP