【2月17日 AFP】ドイツで開催中のベルリン国際映画祭(Berlin International Film Festival)に参加しているフィンランドの著名な映画監督アキ・カウリスマキ(Aki Kaurismaki)氏(59)は16日、公共放送フィンランド放送協会(YLE)に対し、映画制作をやめると語った。

 同映画祭で今週インターナショナル・プレミア上映された最新作『The Other Side of Hope(英題)』が最後の作品になるという。

 フィンランドへの亡命を求めるシリア移民を描いたコメディードラマの本作品は、移民をテーマとした3部作の第2作。第1作はフランスの港湾都市を舞台にしたアフリカの移民少年の物語『ル・アーヴルの靴みがき(Le Havre)』(2011)だ。

 カウリスマキ監督は3部作を完結させないことにした理由について「もう疲れたよ。そろそろ自分自身の人生を始めたい」と語った。

 ベルリン国際映画祭で14日に上映された『The Other Side of Hope』は好評を博し、18日に発表されるコンペティション部門最高賞、金熊賞(Golden Bear)を狙う。 (c)AFP