【2月17日 AFP】(写真追加)パキスタン南部シンド(Sindh)州セーワン(Sehwan)にあるスーフィー(Sufi、イスラム神秘主義)の聖廟(せいびょう)で16日、爆弾が爆発し、地元警察によると少なくとも70人が死亡した。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。

 警察筋によると、信者らの中にまぎれた自爆犯が爆弾を爆発させた。聖廟は当時、神聖な日とされる木曜の礼拝に訪れていた人々で混雑していたという。

 州警察幹部はAFPに対し、「これまでに70人が死亡し、150人以上が負傷した」と語った。負傷者の多くは重体だという。

 パキスタンはここ2年間で治安が大幅に改善していたが、今週には東部ラホール(Lahore)や北西部で爆破事件が5件相次ぎ、国内情勢を楽観する見方を揺るがしている。一連の事件の大半では、イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の分派組織が犯行を認める声明を出した。(c)AFP