【2月17日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)は16日、決勝トーナメント1回戦第1戦が各地で行われ、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)がハットトリックの活躍を見せたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は、サンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)を3-0で下して16強入りに前進した。

 前所属クラブのパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)における4年間でもレ・ヴェール(Les Verts、サンテティエンヌの愛称)を得意としてきたイブラヒモビッチは、これで対サンテティエンヌ通算14試合17ゴールとなった。

 前半15分に壁に当たって軌道が変わった直接FKで先制点をもたらしたイブラヒモビッチは、後半開始直後にもヘディングでネットを揺らしたが、こちらはオフサイドの判定だった。しかし、後半30分にマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)の折り返しを押し込んで追加点を挙げると、試合終了間際にも自ら獲得したPKのチャンスを落ち着いて決め、22日に行われる第2戦を前にジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督率いるチームに大きく貢献した。

 一方、兄フロランタン・ポグバ(Florentin Pogba)との初の兄弟対決を制したユナイテッドのポール・ポグバ(Paul Pogba)は、後半にヘディングシュートを放つも惜しくもバーに嫌われている。

 今季のゴール数を23に伸ばしたイブラヒモビッチは、BTスポーツ(BT Sport)に対し「良いチャンスをつくった。ホームで勝つことが重要だった。素晴らしい試合だったが、私たちにはこれ以上のプレーができると思う」と語った。

「チームは先行しているが、短期間で物事は変化するし、必要な勝利を重ねることが大切。どうなるかわからないが、現時点では満足している」

 アウェーでビジャレアル(Villarreal CF)と対戦したASローマ(AS Roma)は、エディン・ジェコ(Edin Dzeko)が後半の約20分間で3得点を挙げる爆発的な活躍を見せ、4-0で大勝を収めている。

 前半32分のエメルソン・パルミエリ(Emerson Palmieri)のゴールでリードを奪ったローマは、後半20分にジェコがこの日の自身1点目を決めると、その後は一気に主役の座を奪った。イタリア・セリエAで18ゴールを記録して得点ランキングでも首位を走るボスニア・ヘルツェゴビナ代表は、これで今大会8ゴール目。16強入りをほぼ確実にしたチームの期待に応えた。